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絵の基礎を見直す記事。円(平面)を球(立体)に描きます。

投稿日:2018年6月23日 更新日:

この記事では絵の基礎を振り返り、円を上画像のような球の立体に
見えるように順を追って描いていきます。

単純な立体を描く演習はイラストの技法書でも、美術予備校でも最初に習う基本です。
ですが、私の個人的な経験則も含めると、
他の要素が増えてくると気を取られ、おろそかになりがちでもあります。

 

イラストを描くようになって美大に入学する前の
美術予備校で習った基礎を再び見返しています。

この記事は私自身、基礎を振り返るために記事としてまとめたものです。

 

<簡略化動画>

 

 

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円を描く

 

今回はライティングに絞った演習なので
無彩色で進めます。

これは色の持つ情報を明度の情報のみにして、
その他の要素にとらわれずに
立体をとらえやすく、わかりやすく描くためです。

 

予備校のデッサンで白い石膏像を描くのも、
明度の変化を色の情報に惑わされずに描くためです。

 

背景をグレーに塗り、新規レイヤーを作成します。
選択範囲の円を選択して、shiftキーを押しながら
正円の選択範囲を作成→暗いグレーで塗りつぶします。

今後は、この円を球体と考え光を当てていきます。

 

光を当てると影ができる。

 

円のグレーより明るいグレーで
光源を意識しながら、光の当たっているところを描きます。

この光はキーライトと言われます。メインのライトですね。

 

そして光が当たれば当然影ができます。

光の反対側は影になり、暗くなります。
今回は円へ乗算レイヤーをクリッピングして影を描きました。

 

光が当たると、立体自体にできる影に加え
立体の形を投影された影が地面などに落ちます。

 

この影によって立体が今どこに、
(地上なのか空中なのか、地面とどのくらい離れているか)
など、場所の表現にも一役買うことになります。

 

光は地面から反射する

 

光が立体にあたり影ができる、ここまでは
普通にものを見ているとわかる要素だと思います。

 

ですがデッサンを習いたての頃忘れがちなのが
反射光の存在です。(私だけ?)

 

私は習いたての頃、光と影、投影される影だけで
立体を表現しようとして立体感が出ないでないと悩んだ経験があります。

 

物体には直接あたる光の他にも
他の物体や地面からの反射光が当たります。

反射光は一度他の物体や地面にあたっているので
その色等の影響を受けた光になります。
(周りが草原なら草の影響を受け緑系の光になるなど。
普段は空の影響を受け、青系の色のことが多い。)

 

反射光によって照らされるので、
物体にできた影はキーライトと影の境が一番暗くなります。

 

今回は影を描いたレイヤーへマスクレイヤーを追加し
影部分を薄く削り反射光を表現しました。

 

反射光のあたらない地面との設置部分も暗くなります。
反対に設置部分から離れた地面では投影されたかげは
周囲から分散して入ってくる反射光の影響で明るくなります。

 

ハイライトを入れる

 

キーライト側の最も明るい場所にハイライトが入ります。

ハイライトの形は、その物質の質感で変わります。
つるつるしたものほど、くっきりとコントラストが強く表れ、
ざらざらとしたものほど鈍く分散して現れます。

 

質感をプラス

 

テクスチャブラシを使ってざらざらの質感表現にしてみました。
質感表現はハイライトと、光と影の境目に主に表れてきます。

ここを中心にしてテクスチャブラシで質感を追加しました。

 

コンセプトアートではここにもう一つのライトを追加して
輪郭を強調するようです。これをリムライトと呼びます。

どうでしょうか、ざらざらした質感の球体になっているでしょうか。

これは美術予備校でも、技法書でも基本とされる
ライティングの基本だと思います。
理屈上ではこれさえ覚えておけばすべて描けます!
(実際は理屈を覚えたくらいではそううまくはいきませんが)

 

終わりに

↑反射光や影をちょっと調整

これは特に本に書いてあったり、予備校で直接習うことではないですが、
石膏デッサンも慣れてくると手癖で描いてしまうように、
知識としてだけで覚えて観察をしなくなってしまうことが多々あります。

立体をよく観察し、立体を感じながら描くことでが
より深く描写できるカギと思います。

 

物の見方や描き方は基礎知識をベースにしておくと考えやすくなります。

これが知識を持っていなかったら自分で
立体の光の当たり方を見つけ、体系化しなければなりません。

それは簡単なようで、例えば反射光を見落としてしまったり
習得までに時間がかかってしまうことです。
その先により深い描写がある!
基礎知識はそのさらなる描写の入口だと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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